「健康ブーム」「健康ビジネス」と言われる時代で、様々な健康情報が飛び交っています。その中から、自分に適した情報を選び実践することはできますか?
 病院勤務時代に、いろいろな事例を経験しました。健康とは真逆の道をまっしぐらに進む人たちがいて、それを良かれと思って、仲良しのお友達にすすめているのです。ロコミの威力を何度となく目の当たりにしてきました。
 一方で、健康に関する資格が、認定資格から国家資格まで、世の中にたくさん出てきました。私の持っている「管理栄養士」という国家資格は、ひと昔前は「持っていれば、一生働ける資格」と言われていました。女性が多いので、結婚・出産を機に退職します。子育てが落ち着く頃に復帰をすすめると、彼女たちは「働きたいけど、正社員としては無理だわ…」とロ々に言うので、調べてみると管理栄養士の仕事は正規雇用がほとんどでした。私は、仕事は好きだが要領が悪く、 組織の中では器用に立ち回れない性格でした。私よりも有能な友人たちが働けない環境に、悔しさと疑問を持ったのが10年前です。
 独立をして 管理栄養士・栄養士が専門性をいかして働ける環境や仕事内容を探し求め、いくつか転職もしました。すると、短期間・単発の仕事・在宅ワークと呼ばれる仕事が、ゴロゴロと出てきました。それを本業としているフリーランスの栄養士さんにも数人お会いすることができましたが、営業・準備・実践・経理など1人で全部こなすことができる人が数人しかいないのです。これは、家事育児の片手間として簡単にやれるものではありません。管理栄養士以外にも、健康に関する有資格者たちとも出会うことが多々ありました。世の中にある資格の多さにビックリするとともに、彼らの中でも資格を活かして、本業として確立している人は、ほんの一握りということもわかりました。
 もっと 自分の得意分野だけに集中して活動できる環境が作れないだろうかと考えていたら、10年たっていました。

 2019年7月22日に、この一般社団法人健康応援隊を設立しました。
健康に関する有資格者たちの専門性を活かせる環境を作ることが、結果として国民1人1人に正しい情報をお届けし、みんなの健康を応援することにつながると信じて、活動してまいります。

代表理事 高山菜々子